頭皮の状態を整えるシャンプー

このことを基本的な考え方に据えれば、髪も頭皮も、シャンプーやリンスやヘアクリームやムースなどで下手にいじくらないほうがいいという答えが、おのずから導きだせるでしょう。
人間も動物の一種であり、基本的に他の動物となんら変わりがない。この視点も自分で判断するときの助けになります。野生の動物はせっけんで洗っているわけではなく、水浴びをしているだけなのに、いえ、水浴びをしているだけだからこそ、つややかで、美しい毛並みを保っているのです。
となれば、水だけで洗うだけでもとくに問題は起こらないのではないか、さらに、水だけで洗うほうがむしろ毛のためにはいいのではないか、という発想すら生まれます。
野生の動物に限らず、身近にいる犬のことを考えてもいいでしょう。犬を毎日シャンプーで洗っていたら確実に、皮膚病になります。
犬の全身の毛と、人間の頭の毛との間に基本的な違いはありませんが、人間よりもはるかに密に毛穴があるので、人よりシャンプーの害を受けやすいのです。
犬を毎日シャンプーしていたら皮膚病にかかるのなら、人間も毎日シャンプーで洗っていたら、頭皮を確実に傷めるにちがいありません。もうひとつ、何事においても欲張りすぎないことです。欲張りすぎてはロクなことがありません。強欲資本主義と同様、「強欲ヘアケア」はいつか手痛いしっぺ返しを受けます。そんなふうに欲張りすぎて、あれこれヘアケア商品を買ってはつけているうちに、頭皮がダメージを受けて、髪が薄くなってしまうのです。日々、歳をとり、老化現象がすすんで髪も徐々に薄くなっていくのは、自然の摂理ですから、髪を増やそうなどと欲張らずに、いまの状態を維持することに専念したほうがよいのです。
そして、たとえば20年たっても、髪がまったく減っていなかったら、ヘアケアとしては大成功です。シャンプーをやめ、ムースもやめた私は、3年後に自分の髪が増えてきたのを実感しました。増やそうなどとは思っていなかったのですから、これこそ「無欲の勝利」かもしれません。
それ以前は、何十年間もシャンプーやリンスの類やムースなどで頭皮を傷めつけてきたせいで、年齢以上に薄毛が進行していたのだと思います。
頭皮に悪いものをすべてやめて、水だけで洗うようになって3年間ほどで、ようやく頭皮が健康な状態に戻ったのでしょう。自分の髪が増えたと感じたのは、年齢相応の状態にやっと戻っただけのことだったと思います。

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